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19.10 かぼちゃ

  1. かぼちゃの収穫後、糖分を増すために、約30日間の熟成期間をとる(温度30℃、湿度66%)。これにより、糖分は、例えば2.7%から8.4%まで3倍に増える。しかしながら、日がたつにつれて、糖は水分に変わるので、適当な食べごろがある。従って、収穫後の経過日数により、(1)ボソボソ、甘味少、(2)ホクホク、甘味適当、(3)ベチャベチャ、甘味多い、のように変化する。
  2. おいしいかぼちゃの見分け方 (1)色:初めは黒緑。しだいに色が薄くなる。(2)切り口を見ると、表皮のところまで、中の黄赤の部分が迫っており、均一である。(3)外から見たとき、緑でない部分の色(内部の色を反映している)が、白っぽくなくて、赤みを含むものが良い。
  3. 1960年頃まで、かぼちゃは、日本かぼちゃが主流であった。これは、澱粉がすくなく、従って甘味が少ない。明治時代に入ってきた甘味の多い西洋かぼちゃは、栽培法の改善により、1960年以降主流となった。ところが、かぼちゃの煮方については、昔ながらのレシピーが使われている。そこで砂糖を使わない新しい煮方を 7.5に示す。
  4.  生野菜が含む甘味:タマネギ8%、トマト10%、ネギ15%、かぼちゃ12%。
  5. 加熱法によるかぼちゃの糖分の変化:電子レンジ5分 13%、フライパン蒸し煮強火20分 15%、フライパン蒸し煮弱火60分 19%。 この違いは、澱粉を糖分に変える酵素の働きが55ー75℃の時に活発になるから。従って、この温度範囲の滞在時間を長くすれば、糖分は増す。

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Kozan 平成28年2月8日