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21.1 卑弥呼の食卓

『卑弥呼の食卓』[36]という本は、内容豊富な本である。その冒頭に、女王卑弥呼の食卓の献立が写真入りで紹介されている。
卑弥呼の時代に醤油に近いものがあったかどうかは、検証されていない。卑弥呼の時代は基本的には塩味だったと思われる。ただ、倭人は酒を好む(人性酒を嗜む)と魏志倭人傳に記述されている事から、既に発酵食品は知られていたわけであり、醤油、味噌に近い形の発酵食品があった可能性は、否定されているわけではない。魏志倭人傳の記述の中に、『薑(しょうが)・橘・椒(さんしょう)・襄荷(みょうが)あるも、以て滋味となすを知らず』とあるが、遺跡の発掘により栽培していた事が確認されている[36]ので、なんらかの方法で食べていたものと思われる。従って、卑弥呼の食卓にみょうががあってもおかしくはない。

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Kozan 平成28年2月8日